ラマン分光器および応用製品の製造販売

ラマン分光でできること
素材の持つ分子構造を素早く正確に調べることができます。弊社ではこのラマン分光器を用いた識別装置や自動選別(分別)装置の製造を行っています。

特定可能なプラスチックの種類(例)
PP, PS, AS, ABS, PVC, PET, PE, PMMA, PA, PC

添加物(例)
CaCO, Talc, Debde, GF, SiO,

その他技術との比較
一般的にプラスチックの材質を調べるために赤外線を用いたFTIRが多く用いられいます。また、クラッシャー等により粉砕された大量のプラスチック混合物をその素材ことに分類する選別装置において、一般的には比重差による選別が多く用いられています。さらに近年ではFTIRと同じ赤外線の吸収を用いたNIRやMWIRなどの技術導入が進んできています。これら技術はPPやPE,PSといった主となる材質の分類を効率よく分別するために作られており、細かな違いによる分類は得意としていません。

これら技術に加えラマン分光法を用いることでも分子構造の特徴を捉えることができるため、既存の技術を補完する技術として既存の技術で対応できないような違いを見つけるために非常に効果的です。

ラマン分光法の特徴
主なラマン分光法の特徴は下記の通り。
ープラスチック素材の同定
ー似た素材の判別
ープラスチックに含まれる添加剤の検出
ー樹脂グレードの判別

プラスチックリサイクル向け機器の製造販売

弊社では、色や形、分子の構造に加え、機械的特性を用いたものなど、多彩な機器を製作することが可能です。

ゴム除去装置
ASRに含まれるゴムを除去を目的とした装置です。自動車の粉砕屑に多く含まれるゴム片は後段の処理工程に影響を与える可能性があります。この装置は既設の処理量を損なうことなくその除去を行うことが可能です。

木くず除去装置
ASRに含まれる木くずを特殊な方法で除去する装置。自動車の粉砕屑に木片が入り後段の処理工程に影響を与える場合があります。

分光器制作
ラマン分光器はもちろんのことMWIRなど各種分光器のカスタム制作も行っております。

カメラによる物体検出、異物検出
ラマンセンサーにマシンビジョンシステムを組み合わせることで、ベルトコンベア上の物体を検出し今まで以上に高精度の識別が可能となる。

機器分析

家電製品由来のシュレッダーダストやASRの分析に長年携わってきた経験から、早く正確な分析が得意としています。また、各種研究機関のお手伝いなどもさせていただいております。

ご依頼案件の例
ープラスチックなど素材の特定
ー樹脂に含まれる添加材の特定
ー樹脂に含まれる添加材の含有量の測定
ー金属素材の特定
ーダイアモンドの真贋判定
ー指輪など金属材料の真贋判定

保有機材
島津製作所製 IRPrestige-21 ATRオプション
島津製作所製 EDX-GP
島津製作所製 DTG-60H